講演・シンポジウムなど

第4回豊島学(楽)会研究発表会

見て、見て!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、キョクチョーが撮ったのです!

シロートカメラ小僧ですけど、なんか変わったのが撮れました!ちょっと自己満足ですねぇ。へへ。

4/25 0時くらいの香川県豊島の「アモーレ テシマ リゾート」からの景色です。

月が明るかったので、星はあまり見えませんでしたね。それはそれで残念でした。


さて、そんな美しい島で起こった事件、皆様ご存じですか?
知らない方のためにざっくりとお伝えしますね。

1978年から13年間、ミミズ養殖場と称して、業者が有害な産業廃棄物を不法投棄・野焼きし続けました。本来なら香川県がそれを取り締まるはずなのですが、逆に業者を擁護し、香川県警が摘発する1990年まで野放しにしてきたのです。

県を信じ続けた住民に残されたのは、66万トンもの有害産業廃棄物。一大決心をして公害調停に持ち込み、様々なドラマを経て、ようやく成立した2000年から10年目を迎えました。
廃棄物の無害化処理は、現在で55.6%まで進んでいますが、処理完了まであと3年というなか、処理が終わった後の復興策について、これからどんどん議論されていくそうです。

ものすごく端折ってしまいましたが、この戦後最大級の不法投棄事件について、住民・関係者の方々の思いは涙無しには語れないと思います。ぜひ本やインターネットで検索してみてくださいね。


概要説明の終わったところで、現場の説明に入ります。



その産廃を不法投棄し続けた業者の元事務所です。今は「豊島のこころ資料館」となり、様々な資料が展示されています。



産廃で埋め尽くされた海岸線の模型。



廃棄物を撤去し、元のキレイな海岸を復活させるとこうなります。



これ、全部有害な廃棄物。
前日に雨が降ったそうなので、大分水が貯まっています。
これ、もちろん汚染されてます。ダイオキシン濃度高いです。

こんな雨水が海に流れ出していかないように、遮水壁・シートや、排水処理施設があります。



これが、遮水シート。水は通さないけど、蒸気は通す。
そして、手前の道路に見えるところの地下に遮水壁があります。



手前の倉庫のようなのが、高度排水処理施設で、奥が中間保管・梱包施設。
中間処理の施設の方で、ビデオも見れて、現場を一望できます。



中間処理を終えた後、このトラックに乗せられ、専用船で直島まで行き、直島の溶融炉で処理されます。

現場見学を終えて、簡単な感想を。

やっぱり、現場に行かないと全然感覚が分からないことを改めて学びました。
頭で理解していたって、そんなの何にもならない。

不法投棄現場の匂い、水の色、何が出てくるか分からない山。
フワフワの、自然が作り出した土とは全く異質の土らしきもの。

少し顔を上げて周りを見渡せば、美しい瀬戸内海の島々。

汚染物質が流れ出ていたとは思えないほど回復した海岸線。


なぜ、こんな状況になったのか。
できるだけ多くの人に知ってもらうため、またたくさん連れて再び訪れたいと思います。



そんな感じで終わったあと、ようやく午後から研究発表会の始まりです。
最初に、上勝町に関する基調講演があって、地元の婦人会の方々も来てくださってました。
一般廃棄物に関しては、そんなに分別もしていないようで、上勝の手法が新鮮だったようです。

その後に、色んな研究をされている方6名が、それぞれ発表をされました。

豊島学会は、早稲田大学の教授が代表委員にもなっており、共同研究のようなものも複数ありました。実は、その教授、色んな法律・制度を作る際の検討委員を歴任されていた方で、家電リサイクル法については、次は事前に払う仕組みにしなきゃダメだ、ともおっしゃっていました。制度設計の難しさもちらっと聞くことができて勉強になりました。



早稲田の方の発表の様子。
学生の豊島に関する授業後の感想文を特殊なソフトでキーワード分析したそうです。
座学だけで学んだ学生と、現場に来て学んだ学生では、感想文に使われるフレーズや言い回しが異なってきて、現場に来た学生の方が、「豊島」について深く考える傾向が分かったそうです。



発表の他にも、展示物もたくさんあったり、地元のお母さんが裁いてくれた刺身やおにぎりの振る舞いがありました。旨かったですね~。

やはり、地産地消が一番ですね!!


この学会には、毎日新聞、読売新聞の新聞記者も計3名来ていて、未だに注目の高さを伺えます。しかし、一般市民には関心が薄れてきているようで、現場見学の申し込みは減ってきているそうです。

豊島は、投棄物がなくなった後の振興策を考えていく段階に入っています。

上勝からは、やはり葉っぱビジネスから何か得るものはないかと考えているそうです。
調停に名を連ねた約500名の方のうち、半分近くが亡くなられ、だんだんと高齢化も上がっていく状況の中、上勝に重なるところがあるんでしょうね。


豊島と言えば、今年行われる「瀬戸内国際芸術祭」の舞台にもなっています。
もちろん直島も。

アート見るだけでなくて、豊島も直島も処理施設(現場)を見てもらいたいものですね。

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